8月. 21.

「流派や先生によって違うことがあります」…【その2】パドゥシャ

こんにちは。講師のIshiokaです。

今日は皆さんお待ちかね(?)の「流派や先生によって違うことがあります」シリーズ・第2段をお届けします!

(随分久しぶりとなりましたが、忘れていたわけではございません(笑)

 

 

日本のバレエとロシアやヨーロッパのバレエには、決定的な違いがあります。

それは「バレエの発展の歴史の違い」です。

 

 

例えばロシアやフランスなどでは、バレエは自国の中で発展し、「ロシア派」「フランス派」という独自の流派を作り上げていきました。

イタリアの「チェケッティ派」などもそうですね。

そのため、アームス(腕)のポジションなどに「1番」「4番」という番号を付けて呼んでも、その国内のバレエ学校・バレエ団ではどこへ行っても通用するため、問題はなかったわけです。

 

 

ところが日本では事情が違います。

日本では、バレエは海外からいわば「輸入」されたわけですが、なんと!イタリア、フランス、ロシアなど、複数の国から輸入されてしまったのです。

 

そのため

「チェケッティ派では第3アラベスクはこうだけど、ロシア派では全然違う」

「新しいお教室へ行ったら、前のお教室で教えていたのと違っていて、混乱した」

という現象が、時たま起こります。

 

番号の付け方だけでなく、同じ名前のパ(ステップ)なのに見てみたら全然違う動きだった、又は違う名前のパなのに見たら同じ動きだった、というのも見られます。

 

その1つが、レッスンでよく使われる「パ・ドゥ・シャ」というジャンプです。

 

日本で「パ・ドゥ・シャ」といえば、ほとんどの方がこれを思い浮かべるのではないでしょうか?

これは、チェケッティ派の「パ・ドゥ・シャ」です。

 

これに対してロシア派の「パ・ドゥ・シャ」は、ドン・キホーテの「キューピッドのヴァリエーション」の後半に出てきますが、クロワゼの5番から両脚を後ろの脚→前の脚の順に斜め後ろに、膝を少しアチチュードに曲げたまま投げ上げるジャンプです。

皆さんの知っている「パ・ドゥ・シャ」とは、少し趣が違いますね。

 

これは完全に「流派の違い」によるものです。

「あれ、この先生のパ・ドゥ・シャって、全然違うなあ?」

と思うことがあっても、「その先生は間違っている」ということにはなりませんので、ご安心を!

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By ballesonance | Posted in バレエ上達ヒント | Both comments and trackbacks are currently closed.