Category Archives:品川スタジオの状況

9月. 09.

きれいなアチチュード・デリエールを作るには?

皆さんこんにちは。今日は、(正しく行えば)美しいバレエ・ポジションの一つ、アチチュード・デリエールを作るコツについてです。「デリエール=後ろ」と言う意味なので、このように後ろに足が伸びているポジションのことを指します。

attitude

うっとりしてしまうラインですよね!現在、後ろの足が90度以上上がる「ハイパー・アチチュード」は、プロの世界では当たり前ですが、足をそこまで上げるには、相当の背中の柔軟性と強化が必要とされます。幸運なことに、アチチュードは、正しく身体を使えば脚がどの高さでもきれいに見せることが出来ます。

1.軸足のターン・アウトを保つ
-この足が回せていなければ、せっかくのラインが台無しになり、バランスもとりにくくなります。足の天辺からしっかりとターン・アウトさせましょう。

2.上げ足のライン
-流派によって、足を曲げる角度は違いますが、大体90度~120度と言われるでしょう。アンデオールをしっかりと保ち、膝が床を指していないか確認しましょう(非常口サインのようなアチチュードはNGです^^)。写真のように、上げた足の内側が床と平行になっているときれいです。

3.上半身を保つ
ー足のラインに気をとらわれすぎて、上半身が落ちていないか確認しましょう。足が高く上がるにつれ上半身での対抗が必要となってきます。胸を引き上げ、肩をしっかりと落とし優雅に保ちましょう。

この3点を確かめながらまずは、バーを両手で持ち鏡を見ながら身体を正していきましょう!

9月. 02.

アントルラッセを上手に、きれいに飛ぶためのコツ

最近は土砂降りの雨の日が続いていますね。この時期は、

バレエがインドアなのがありがたいですね^^

今日は、アントルラッセの飛び方のコツを数個挙げていきます。入門Bからよく出てくるステップですが、案外うまく飛ぶのは難しいですよね。なんかしっくりこない、フォルムがいまいちに感じる、と悩んでいる人も多いのではないですか?

まず、理想的なアントルラッセを見てみましょう。最初の足、次の足がはさみのように切れよく切り替わっていますよね。上半身も、足の動きに負けることなくしっかりと上に保たれています。

次に、以下の注意点が意識できているか見直していくことで、見ていて、やって気持ちのいいアントルラッセに近づけていきましょう!

①足の切り替えは空中ですばやく、まっすぐな膝で
ージャンプに踏み込む足で、しっかりとプリエをします。次の足を前に蹴り上げたら(グラン・バットマンのようにまっすぐな膝で)、プリエの足で床をしっかりと押し上げながら全身を半回転、そして空中にいる間にすばやく足を切り替えます。プリエに踏み込んだ足が後ろにきれいにバットマン(もちろん膝はまっすぐ)されたまま、プリエ・アラベスクの形に着地します。

②足を切り替える際にロンデ・ジャンブ(足がまわって動く)にならないように
ークラスでよく目にします。二本目の足が切り替わる際、横を回って後ろに行く、と言うパターンです。空中でロンデ・ジャンブをしているような動きです。これでは、動画のようなシャープなラインが生み出せません。二つ目の足を蹴り上げる際、一番を通りながらまっすぐ後ろに切り替えましょう。

③上半身を落とさない
足が後ろに蹴り上げられる際、上半身を上に保たないと振り子のように前に倒れてしまいます。視線を上げ、お腹を引き上げながら姿勢よく降りましょう。

この他にも色々と注意する点が多いアントルラッセですが、何度も繰り返し練習し、講師に見てもらうことで上達していきます。秋からも頑張っていきましょう^^

6月. 24.

レッスン中の顔、こわばっていませんか?

皆さん、お久しぶりの投稿になります。

今日は、レッスンのテクニカルな面ではなく、

レッスン中の顔の表情についてです。

 

レッスン中、生徒さんの顔を見ていると、「一生懸命

集中しているな」、「パを間違えないようにしっかり

考えているな」、と感じます。でも、一生懸命になる

あまり顔の表情が非常に硬くなってしまったり眉間に

しわがよって(!)いたりしませんか?

もちろん皆さんしっかり頑張っているところに、目くじら立てて

指摘するわけではないですが、レッスンが終わって顔の筋肉の

方が身体の方より疲れてしまった(!)ということが無いように、

そして、より楽しくレッスンを行ってもらうように、今日はこのテーマにしました^^

 

まず、「表情が険しくなっているな」と心当たりがある方は、目線が下がり、

顔が下を向いていないか意識してみましょう。顔と目線を高く持つことで

顔の筋肉が外に流れ、もっと柔らかい表情になると思います。

それから、パの難しさが顔に出ないように身体・頭の緊張と顔の表情を

セパレートする訓練をしてあげましょう。

バレエは他のスポーツと違い、動きをこなす

だけでなく動きをどう見せるかが大事です。特に、9月の発表会に向けて

頑張っている方、悪役などを演ずる以外は顔の柔軟さ、穏やかさがステージでは

大事になって来るので、顔の表情も時折チェックしてあげるといいかも

しれないですね^^

 

 

 

1月. 18.

バレエ上達のためのカウンターバランス

皆さん、日々のレッスンお疲れ様です。

バレゾナンスで講師を始めて早半年、生徒さんのバレエに対する熱心さ、上達の早さに私もいつも楽しく教えさせていただいています。
新年を期に、今までのクラスよりもうひとつ上のレベルに挑戦している生徒さんも多いのではないでしょうか?

今日は、バレエのスキルアップに欠かせないカウンターバランス(counter-反対、balance-つり合う)について紹介します。バレエで使うカウンターバランスとは、上半身と下半身、または体の右半分と左半分の重心を逆の方向に傾ける・引っ張り合う事でお互いに釣り合いを保ち、バランスを保つことです。いい例が、ポンシェの動き。アラベスクから更に足を天井に向けて上げていくのですが、その反動で上半身が前に傾いていきます。この不安定な格好でバランスを保つには、アラベスクで使われている背中の筋肉、おなかの筋肉を保ちながら足が上がる分上半身も反対側に上手に釣り合いを保っていくことです。この感覚を身に着けることで、自分でもびっくりするほど安定したポンシェが取れるようになります。

入門Bから上のクラスに出てくるパ(ステップ)には、他にも沢山カウンターバランスが活用できるものがあります。バロネ・バロテなどの、足を交互にすばやく上げながら行うジャンプも、上半身を足と反対方向に倒して体のバランスを保ちながら行います。

最初はなかなかコツがつかみにくいカウンターバランスなので、講師に積極的にちゃんと釣り合いが取られているか聞いてみるのがいいと思います。体が重心を見つけていくにつれ、より動きがスムーズになり安定感が生まれ、レッスンが更に楽しいものになると思います^^

12月. 19.

バレエダンサーの首のライン

 皆さん、いつもレッスンお疲れ様です!

今日は、優雅に綺麗にバレエを踊るには欠かせない
「長い首のライン」についてです。
皆さん、写真や動画などで見るプロのダンサーさんの
共通点の一つとして、「長く上品な首」に気がついたことが
あると思います。憧れますよね!
でも、「持って生まれた首がこう短いから仕方がない」と
諦めていませんか?バレエダンサーの気品にあふれた首元の理由は、
彼たちの首が一般の人より長いからではなく、トレーニングと
見せ方の研究で獲得されたものです。

まず、バレエレッスンの際にしがちなのが、パが難しく困難になればなるほど
肩に力が入り首が縮まってしまうことです。例えばグランジュッテの際、
手足が綺麗に伸び、高くジャンプされていても、緊張が肩まで行き
首が短くなってしまっているのを見るととても残念な気持ちになりますよね。
これを防ぐために、首、肩辺りは日ごろからしっかりとほぐしてあげるのが大切です。
そして、特に難関なパの際は、肩甲骨をやや寄せるようにして肩辺りをインゲージし、
そこから首を引き伸ばし耳と肩の間のスペースを常に保つように意識をするのが
大切です。

首などの細かいところに神経を使うだけで、踊り、ラインがぐっと綺麗になります。
初めは難しいかもしれませんが、徐々に身についてくるものなので、
是非実行してみてください^^

11月. 21.

スポーツ選手とバレエ

皆さん、日々のレッスンお疲れ様です。

今日は、バレエをクロストレーニングとして活用する
スポーツ選手、そしてその理由を挙げていきます。

まず、水泳選手を取ってみましょう。こちらの記事では、
シンクロ・スイム・オンタリオのメンバーが小柄なバレエダンサーから
バレエのバーレッスンを受けている様子が書かれています。
バレエ講師は選手たちのスピード、柔軟性、そして明確性を高める
足のドリルを次々とこなして生きます。バーのあとはメンバーをフロアの
センターに呼び出し、片足で立ってバランスを保つように指示を出します。

「バレエのテクニックは、選手たちの体軸を鍛え、手足の動きの幅をさらに
広げることで彼らの水泳をさらにいい物にします。」ニコールズ、元オペラ・アテリエ
ダンサーは説明します。

水泳だけでなく、さまざまな分野で活躍するスポーツ選手がバレエを取り入れています。
バレエはほぼどんなスポーツにも必要な柔軟性、忍耐力、スピード、バランス、そして集中力
を高めてくれます。私のクラスにいらしている生徒さんの中にも、テニス、バドミントン、
柔道、ランニングなどのクロストレーニングとしてもバレエをしている方がいます。

お知り合いでスポーツをしていらっしゃる方がいて、スキルアップを望んでいる方がいたら
バレエレッスンをぜひお勧めしてほしいです^^

10月. 15.

パを行う際のカウントのとり方

皆様いつもレッスンお疲れ様です。

さて、私が10月のレッスンの課題としているひとつで、
音の裏取り(アクセント・イン)と表取り(アクセント・アウト)を交互に行うというものがあります。

バレエの生徒さんは先生のカウントの取り方でパを行いますよね。
「1・アンド・2・アンド・3・アンド・4」または「1・と・2・と・3・と4」などよく耳にしていると思いますが、
「1,2,3,4」の部分でステップが始動され、「アンド」の
ところで帰る場合、「表取り」となり、反対が「裏取り」と
なります。単純なタンジュ(プチ親父ギャグ^^)を例にして
言うと、「1」でタンジュを出し、「アンド」で引っ込めた
場合が表取り、「アンド」で出し、「1」でしまう場合が
裏取りです。

レッスンにある程度出られている生徒さん方でしたら、
二種類の音の区別にももう慣れていると思うのですが、
実はひとつのパの中でこの二つを交えながらやるとなると
とたんに複雑になります。これは自然なことで、耳、脳、
体全部がこのイレギュラーな音のとり方になれないといけません。

今月に入って入門Bとオープンのクラスでセンターのタンジュ、
ジュテをこのようにして行っているのですが、一週間目は
ほぼ皆さん悪戦苦闘していました。でも、2週間目では確実に
全員がコツをつかんでいました!

最初はなかなか音に乗れずいらいらすると思いますが、
出来る様になると反対に淡々と変化のない踊り方よりこちらの
方が楽しく感じてきます。アクセントを変えながら踊ることで
メリハリも出て、パの見栄えもよくなります。

今月中は「1・アンド・2・アンド・3・アンド・4」と声を
張り上げながらやっているので、是非バレエの魅力のひとつ、
音楽性を磨いていきましょう!!

10月. 01.

フェスDVDを活用してのバレエ上達のコツ

フェス出演者の皆様、お疲れ様でした!

私は客席3列目に座って、プロジェクターの操作をしていたので、

全作品ばっちりと見ることができました。

皆さん本番ではとてもいい表情で、役に入って踊っていましたね!

初回のリハーサル映像から見るからに皆様がスキルアップしていて感動しました。

ここ数ヶ月の先生方の熱心な指導、生徒さんの努力が伝わってきて良かったです。

さて、ここでバレエ上達したい人には発表会の後に必ずやってほしいことがあります。

それは、自身の踊りをDVDで観て、分析することです。ご自分に厳しい人ほど、正常な

精神を保ちつつ観るのが難しいかもしれませんが、客観的に自分の姿を見ることで、普段

見れない角度、視点からの分析ができます。

今まで先生に注意されても実感がわかなかった癖や、隣の方と同じステップのはずなのに

なぜか少し違って見える、などといった発見があるかもしれません。

誰でも癖、苦手なステップはあります。想像していた自分とDVDに映った自分が違っていても、

皆さん、よかった所、素敵だったところたくさんありましたので、そのようなところも忘れずちゃんと

評価してあげるのはとても大事です。直したい点、上達したい点は次の発表会のゴールにすればいいのですから。

具体的に上達したい点を書き出すととても効果的です

(足先が伸びていないのを発見したら「毎回意識して足先まできれいに伸ばす」、など)。

また来年も、皆様の素晴らしい成果を見れることを願っています!

本当にお疲れ様でした!

 

 

7月. 08.

ポールドブラのお話☆

みなさまこんにちは!
さて今日のクラスではポールドブラ(腕の動き)を練習をしました。
ひとつひとつの腕のポジションは、一見簡単に見えますが、
実際やってみると意外とむずかしい。。
よく直されてしまう方も多いのでは?
例えばアラセゴンド(横)、
必要以上ひじが曲がらないように、
けれど、伸びすぎないように気をつけます、ひじを軽く緩める感覚かな?
このちょうど良いひじの感じも難しいですよね。。
(↑これは先生たちにみてもらうのが1番!)
そして、
ひじが下がらないようにし、二の腕は張るようにする。
ひじから先はやわらかく使う。。
これを足を動かしながらキープするだけでもとっても大変。
けれど、バレエは体全体で踊り、表現するもの!
足の動きだけではなく、
さらに動きを美しく見せるためにも☆腕の動かし方はとっても大事!!
バレエの動画、DVDなどを見たり、鏡を見て研究してみるのもお勧めですよ!
ポールドブラ早速練習しましょう☆

5月. 18.

『エシャぺ』と『ソテ』のコツ

みなさんこんにちは(**∀**)ノ
品川19時半Bクラス担当講師の朱梨です。
本日は、アレグロレッスンで行っている『エシャッペ.ソテ』についての解説&美しく見せるコツ!を書いていこうと思います。
『エシャッペ』は逃げるという意味があります。『ソテ』は跳躍という意味です。
5番ポジションプリエから跳躍し、2番又は4番に脚を開きプリエで着地するパです。
ここで美しくみせるコツ!ですが、
ただ飛んで降りてをするのではなく、跳躍している時に
<飛ぶ前のプリエのポジションを空中で見せながら飛ぶ>
というのがポイントです。
例えば5番から2番でのエシャッペ.ソテの場合、跳躍する際、空中で5番を見せてから着地寸前に脚を開き2番に着地、空中で2番を見せてから着地寸前に脚を閉め5番に着地となります。
この様に少しだけの意識で、余裕のある跳躍になり、より美しく見せることができます♪
この説明だけでは分かりにくいと思いますので、実際にレッスン内で実演しながら、クラスを進めていっているので、是非みなさまレッスンにいらして下さいね(´v`)
美しく見せるワンポイントアドバイス!色々とご紹介しているので、初めましての方もご参加お待ちしております♪♪